TRAINING
足立貴久
入社以来、毎月のようにあるCMK独自のトレーニングを通して、多くのことを学んできました。このCMKトレーニングについて書くという仕事の依頼を受けて、ここ半年に受けてきたトレーニングを数えてみたのですが、日数換算で何と15日間! これほどの時間をトレーニングに費やして来た事に驚かされました。ついこの4月にもCMKのマネージャーが丸々一週間集まって行うトレーニングに参加したのが記憶に新しいです。
これらの定期的なトレーニングも様々な理論を学ぶ有益な時間ですが、それと同様に、知識や経験も日々の仕事を通して獲得してきたと思います。理論を実践に移す「現場」において、上司や他部署のプロジェクトメンバーとのやり取りを通じて学ぶことも非常に多いからです。
P&Gは“Learning Company”と言われています。もちろん数多くのトレーニングも行われているのですが、実際の現場で得た経験を次のプロジェクト、組織、社員に絶えず反映するというカルチャーそのものも指します。このカルチャーが会社全体に浸透しているので、トレーニングプログラム自体も実際の現場での経験を踏まえて作成・改良されており、理論だけにとどまらないビジネススキル向上に直結したものが数多く見られます。そして、人や組識を育てることを、ビジネスへの貢献と同じように重要だと考えているので、上司や先輩だけでなく各個人が人や組識を育てる役割を持ちます。入社してまだ間もない時期であっても、リサーチテクニックをCMK組識内で広める役割を持ったり、消費者リサーチの分析方法などを他部署のプロジェクトメンバーにトレーニングしたりする場合もあります。
それでは、私のケースを見ながら、どのようにトレーニングを積んで行くのかを見ていきましょう。
1 新入社員向けCMKトレーニング
  仕事を実際に始める前に、基本的なリサーチのスキル、初歩の統計などを学びました。ほぼ全てのトレーニングがCMKの先輩方が行うので、理論だけでなく実際のビジネスでの活用例、チャレンジなど仕事に関する具体的な話も一緒に聞けて面白かったのを覚えています。
2 テクニックチームによるCMK全体へのトレーニング
  CMKの中には、販売量予測・コマーシャル評価・消費者購買行動観察・消費者セグメンテーションなどのCMK全体のスキルを高めていくためのチームがいくつかあります。これらのテクニックチームは、CMK全体に対して、2ヶ月に1回程度の頻度でトレーニングを行います。こういったトレーニングは、アドバンストかつビジネスに直結しているので、上司も先輩も同期も全て同じ立場で一緒に受けるので、とてもよい刺激になります。
3 グローバルチームが行うトレーニング
  アジア10ヵ国以上から200人以上のCMKの人たちが中国へ集まり、その中で新しいリサーチテクニックなどを学びました。CMKのトップも駆けつけ、いかにして周囲に影響を及ぼしていくか、といったような、とても興味ぶかい話を色々と聞くことができました。CMKの組識の大きさ、そしてP&Gがグローバルカンパニーであることを肌で感じることができた3日間でした。

他の国のCMKの人が世界中の各地域をまわって様々なトレーニングを行うこともあります。最近では、新しいブランドエクイティの評価・分析手法に関するトレーニングが2日間に渡って行われました。トレーニングの合間には、いかにして日本の現状に合ったものにしていくか、といったような議論が度々湧き上がり、このような議論を全世界で経ることによって、色々な手法・モデルといったものがさらに磨き上げられていくのだなぁ、と思いました。
4 オンザジョブトレーニングについて
  日々の仕事から得られる経験は本当に多いのですが、その中でも自分の成長に大きく寄与したのがヨーロッパや韓国への出張だったと思います。異なる国で働き、まったく違うビジネス環境(競合環境、顧客環境、消費者環境など)で働いている人々が一同に会し、各々が抱えている問題を共有し解決策を見出していくプロセスは非常に新鮮でした。その時に触れた多様なビジネスへのアプローチとグローバルカンパニーでの(外国人の)先輩方の考え方・働き方は、今でも私の日々の仕事における重要な考え方の根源となっています。