TRAINING
ITのMissionであるビジネスモデルの変革をリードするには、効果的なコミュニケーションスキルだけでなく、業務に必要な専門的な知識を得る必要があります。また実際に学んだ内容を実践で応用する能力が必要不可欠です。ITではこれからの能力を伸ばすために以下のようなトレーニングが用意されています。
(1)  P&G社員として最低限必要とされる知識・スキルを身につけるためのトレーニング
P&Gで求められる英語でのコミュニケーションに特化したトレーニングでは、効果的な会議の進め方や、プレゼンテーションの手法など実践的な内容を学べます。
(2)  ITに求められる専門的な知識・スキルに関するトレーニング
ビジネスモデルに革新をおこすためのフレームワークやデータ収集・分析に必要な手法を先輩社員の実例をもとに学べます。
(3)  On the Job Training (OJT)
職場研修(OJT)と呼ばれる先輩・マネージャーからのコーチングを受けながら、実際の業務を通して成長する機会がたくさんあります。
実際のトレーニングの例:1
実際のトレーニングの例:2
実際のトレーニングの例
  トレーニング全般 研修内容
内定後~
入社前3月
内定後は基本的知識・能力を伸ばすための簡単な学習プランを作成して、メンターから定期的にコーチングを受けていました。コーポレートトレーニングではGCSと呼ばれるグローバルコミュニケーションスキルを学ぶものに参加して英語力だけではなく異なる文化・国籍・価値観を持つ人々とのなかでのコミュニケーション方法について学びました。 
卒業前の半年間はドイツ留学していて内定者用のコーポレートトレーニングには参加できなかったので、英語とMemo Writing に特化して留学先でグローバルコミュニケーション関連の授業を選択したり、読んだ本の要点をまとめてメンターにアドバイスをもらっていました。
英語とコミュニケーション(P&G式メモ書きの方法等)
  Corporate Training
(全社研修)
Function Training /
Skill up Training
(部署研修)
On the Job Training
(職場研修)
研修内容
入社1年目
4月~5月
入社後まず初めに行われるのがNew Hire Training と呼ばれる新入社員全体での研修です。ここではP&Gの企業文化や組織・事業内容についての説明を受け、約1週間にわたって会社全体の理解を深めていきます。また実際の店舗へも同行しP&G製品と消費者との第一の接点となる店頭での戦略を理解します。
5月には2度目のGCSトレーニングが行われます。入社前のものから発展して、よりビジネスシーンに沿った実践的なコミュニケーション能力を学ぶことができます。
IT New Hire CollegeはITの専門的なトレーニングプログラムで、全体研修の後に行われます。ここでは、組織構成や各組織の業務内容、ITに必要な専門的なスキルの基礎を学びます。本社内だけでなく、工場での研修もあり、ITの幅広い業務内容をより深く理解することができます。またITでのキャリアスパスのガイダンスや年次の近い先輩社員から新入社員成功の秘訣を教えてもらうセッションもあり、自分の短期的・長期的なキャリア形成に役立つアドバイスを受けることができます。 部署専門のトレーニングと並行して行われるのが個人の仕事のOn-Boarding(引継ぎ)です。私はグローバルの出荷情報システムに関するソリューションを日本のマーケットに導入するというプロジェクトを任されました。私はまず、アジアの同じ組織のメンバーとミーティングを企画して仲間に自分ことを知ってもらう機会を持ち、また彼らの話を聞いて自分の組織の中で何が求められているのかを探っていきました。そしてメンバーのコーチングやオンライントレーニングを用いてシステムに関する基礎知識やプロジェクトの進め方に学んでいきました。
新入社員研修
IT研修
先輩社員からのプロジェクト引き継ぎ
入社1年目
6月~10月
9月にはNew Hire Training Part2 が行われて、ミーティングの運営方法や仕事の優先順位のつけ方、上司とのコミュニケーションなど日々の仕事を効率的に回していくスキルを学ぶことができます。
この頃は慣れない仕事が次から次へと増えていく時期だったので、優先順位のつけ方に関するトレーニングは日々の仕事をこなすために特に役に立ちました。
ITには部署内で行われる独自のトレーニングが数多くあります。
私はいろいろな国の人と英語で業務を行うことが多かったため、昼休みに開催されるGCSトレーニングに約1年間毎月参加して自分の英語力やコミュニケーション能力を伸ばしていきました。
また、プロジェクトの運営方法など、ITの専門スキルの向上を目的としたトレーニングにも参加して、自分のプロジェクト運営に活かしていきました。
9月ごろからはトレーニングに参加する側としてだけではなく自らもイノベーションをリードしていくチームに加わり、先輩社員と一緒にイノベーションについて学び、トレーニングを行っていきました。トレーニングを行うことでよりITの業務理解が深まるとともに、プレゼンテーションスキルも磨くことができたと思います。
6月ごろから本格的にプロジェクトに関わるようになり、プロジェクト全体の進捗状況を把握するため、アジア・ヨーロッパ各国のプロジェクトメンバーと頻繁にミーティングを行うようになりました。慣れない英語のミーティングできちんと発言をしていくために、効果的なコミュニケーション方法を上司にコーチングしてもらいました。
また、日本のファイナンスやSalesと一緒にソリューションのテストを行い、テストから得られるユーザーのフィードバックを基に、日本の業務プロセスの特徴やニーズについて学んでいきました。
全社新入社員研修
部署内のスキルアップ研修
部署内のイノベーション研修
職場研修(システムテストの手法、提案書の作成方法等)
入社1年目
11月~現在
  部署内の独自トレーニング以外にも、組織ごとの研修がグローバルレベルで行われることもあります。この研修では組織としての戦略を理解したり、業界で旬なトピックを取り入れたトレーニングも行われ、P&G内外の知識・スキルを学ぶことができます。
現在はアジア全体の担当になり、より包括的な視野とアジアの業務プロセスやニーズの理解が必要とされます。そのため各マーケットの担当者と定期的に話し合ってアジアとしてのソリューション戦略を立てています。
一方で、初めのプロジェクトでは触れることのなかった担当システムのより詳しい構造を理解するために、南米で行われているWebトレーニングに参加し、データプロセスや関連システムの知識を取り入れています。
担当するシステムのグローバルチームとの研修
アジア規模でのIT新入社員対象
実際のトレーニングの例
1 入社前トレーニング【内定後~入社直前】
  入社前は最後の学生生活を最優先するため、会社からは「これを受けなさい」といった要求は特にありませんでしたが、社内での公用語は英語のために、本人が目標を設定した上で、入社までに様々な勉強方法を選ぶことが出来ました。自主性が重要なのと、有言実行が期待されているのは、特別なことではないということを、会社に入った後で気がつきました。ただ、私は卒業論文で忙しかったので、学業にこの考え方を持ち込んだ以外は、特に何のトレーニングも受けませんでした。時間のあるときに経済やITの雑誌を読んで、社会人として世の中の動きについていける知識を身につけるくらいでしたね。
2 New Hire Training【入社1年目4~7月】
  入社後は部署に関係なく、会社の業務・組織について理解を深めるため、約二ヶ月間の合同新人研修に参加します。ここではまず、P&Gの概要・歴史・企業文化・組織・事業内容などについての説明を受け、その後、FMOTトレーニングと呼ばれる研修に移り、実際の営業活動に同行して、P&G製品と消費者との第一の接点となる店頭での戦略を理解します。(4月・5月)。
ここからはいよいよ、部署ごとに分かれて、専門性の高い知識・スキルを身に付けていきます。ITにはIT New Hire Collegeと呼ばれるプログラムがあり、組織構成・各組織の業務内容・ITで働く上で必要なスキル・ITのキャリアステップなどについて、大事な知識や考え方を学びました。(6月)
最後に、グローバル・コミュニケーション・スキルと呼ばれるトレーニングがあります。これは単なる英語のトレーニングではなく、読んで字の通り、コミュニケーション・スキルに関するトレーニングです。P&Gのようなグローバル企業では、自ずと多種多様な文化背景(例えば、宗教など)を持った社員と接することが珍しくありません。そのような環境下でも、常に正確な意思疎通、迅速な意思決定を行えるようにするトレーニングです。例えばメモ/e-mailの書き方や、電話会議、英語でのプレゼンの進め方など、P&Gでは全社員でこのコミュニケーションの型を共有し、ビジネスを円滑に遂行しています。(7月)
3 R&D ITにてOJT(On the Job Training)スタート【入社1年目8~9月】
  私の場合、最初の仕事は先輩から仕事を引き継いたので、最初実務に慣れるまでの期間はOJTがメインの仕事でした。トレーニングの内容も長期プランから細かいシステム説明までたくさんありました。研究開発(R&D)の実務を効率化するソリューションについて、上司からR&Dを取り囲むソリューションの全体像や、今後3年間のプランを理解し、また一緒に仕事をするプロジェクトメンバーからは現在のビジネスが抱える具体的なニーズや仕事の流れを学びました。例えば、研究に使われる原材料管理のプロジェクトの場合、原材料が業者から搬入されて研究に使われ、製品として完成していくまでにどのような管理が必要か、そしてR&Dの仕事の流れがどう連動しているのかなどです。ITは社内コンサルタント兼実行部隊のリーダーなので、ITソリューションだけでなく、OJTを通じて自分に必要な社内全体の仕事に対する理解そのものに対する理解が深まっていきました。
4 本格的に仕事に取り組んで以降のトレーニング【入社1年目10月~現在】
  10月から先輩と全く同じように大小様々なプロジェクトを全て任されました。ここからは実務中心の毎日が始まり、よりスムーズに仕事をこなすため、そしてプロフェッショナルとしての思考力を身につけるために必要に応じてトレーニングを選べます。これは新入社員に限らず、全社員に当てはまるプロセスです。内容は全社的なものと部署ごとに必要な専門知識を身につけるものに分けられます。トレーニングの種類は多様で、ウェブで学ぶものや海外に出張して参加するものもありますので、以下は私が受けたいくつかのトレーニングです。

<コーポレートトレーニング>
Leadership: P&G、特にITでは文化や言葉が異なる国々の人々が集まって一つのプロジェクトを進めることがほとんどです。文化背景や考え方が違っても、最終的に一つの目標に対して効果的に意見をまとめていくために、周りに良い影響を与える、あるいは受けるために何が必要なのかを学びました。

<ITのトレーニング>
1. プロジェクト管理: プロジェクトの企画から運営・完了に至るまでの手法や考え方、予想外のことが起きたときの解決策など、実践的なものばかり。仕事の内容にかかわらず、ITには常に必要なものなので、毎年繰り返し行なわれます。また、単純なレベルからより複雑で大規模なプロジェクト管理まで色々なコースがあるので、その時のプロジェクトの大きさに合わせてトレーニングのコースが選べます。
2. サービス運営: ITのソリューションを構築し、その後実際にビジネスにより効率的に活かしていくために、どのように管理するかが分かるトレーニングです。ITにとって、ITソリューションは目的ではなくビジネスを実現する道具なので、このトレーニングはすごく役に立ちました。

<他職種のトレーニング>
仕事で携わった職種として、私はR&DとPSのトレーニングにも参加しました。社内クライアント(他職種)のビジョンや仕事のプロセスについて理解しているからこそ、彼らにとって最適なソリューションを提案できるのです。これはいろんな職種を相手にするITならではの特徴だと思います。具体的にはR&Dの製造工程開発のトレーニングや、PSの生産計画、工場内業務改善のトレーニングなどを受けました。これらのトレーニングは、どんなシステムデザインやワークプロセスが一番仕事にフィットするかを考えさせるヒントをたくさんくれました。
トレーニングの効果
ここであげたもの以外にもたくさんのトレーニングがあり、私は積極的に社内のトレーニングシステムを利用してきたほうだと思います。未だにP&Gがすごいと思うのは、会社の人を育てることに対する熱意です。自分の成長に合わせ、色々なトレーニングに参加できます。常に新しいトレーニングが生み出されので、一時の仕事よりもトレーニングを優先するように言われることがあり、社員もそう考える習慣が身についています。私の上司や先輩社員と一緒にトレーニングを受けることもたくさんあり、常に新しいものを学んで行こうという意欲は入社年数に関係なくとても強いです。私はこれまでに受けたトレーニングのおかげで、充実した仕事やプライベートを送っていると言っても過言ではないし、これからも続けていくつもりです。