先輩社員について

ライン設計やリーダーの経験を駆使して『ジェルボール』工場を立ち上げ
ライン設計やリーダーの経験を駆使して『ジェルボール』工場を立ち上げ

ライン設計や
リーダー経験を
駆使して
『ジェルボール』工場
を立ち上げ

松本 大

Matsumoto Dai

藤岡工場 製造部 技術部門長
群馬高等専門学校 機械工学科
1999年入社

30代でアジア最大級の工場立ち上げを任される

私が在籍している藤岡工場では、液体をフィルムに詰めたいわゆる『ジェルボール』を製造しています。工場の立ち上げは投資額も非常に大きく、P&Gアジアでも最大級のプロジェクト。その立ち上げリーダー3人のうちの1人に指名されたのは、30代半ばのときでした。

具体的には、製品をパッケージに詰めるパッキング部分について、設計部門とともに工場内の配置を検討し、必要な機械を入れ、セッティングを行うところまでを手がけました。機械メーカーはすべてヨーロッパにあったので、スペイン、イギリス、オランダ、ベルギー、フランスとメーカーを訪問。機械の試験に立ち会い、動作をチェックして、問題があれば議論を重ねて解決したり、日本の工場としてのアイデア出しなどもしました。

機械が届いてからの初期設定も重要です。たとえば、機械がトラブルを起こしたときに、再起動しやすいように「正しく」止まってくれれば、無駄な人力をかけなくてすむ。こうして、操業を始めてからの工場ができるだけスムーズに動くよう考えていくわけです。『ジェルボール』という今までにない製品を作る工場で、試行錯誤を繰り返しながら成功率を上げていくのは、非常に楽しく、やりがいのある仕事でした。

現場、設計、リーダー職。工場での幅広い経験が自信に

3人の立ち上げリーダーのうち工場職は自分だけでしたが、自信を持って仕事に臨めたのは現場で重ねてきた経験のおかげです。

入社してすぐは製造現場でオペレーターを経験し、1年ほどでエンジニアリング部門へ。機械メーカーや建築会社をリードしながら工場全体を設計し、作り上げていく仕事です。このときから数えて全部で7本の製造ラインを作りましたが、どうすればオペレーターが動きやすいか、どうすれば機械の効率が上がるかといったことを理解するうえで本当によい経験になりました。

その後、30歳前後のときに液体洗剤の製造現場でチームリーダーを経験。直属の部下が4人、その下に30人のメンバーと、60人近い協力会社の皆さんをまとめるという役割です。チーム全体が一つの方向を向いて動けるよう、自分自身がぶれないこと、一人ひとりのスタッフの気持ちを理解することを意識して動いたことは、今も大きな糧となっています。こうした経験を年齢に関係なく積ませてもらえることは、P&Gの特徴の一つですね。

ちなみに、エンジニアリング部門では機械メーカーとのやり取りでどうしても海外とのコミュニケーションが必要になりますが、僕は全然英語ができず、当初のTOEICの点数はなんと200点(笑)。それでも、つたないなりにディスカッションに参加したり、相手の理解を深めるために写真を使って話したりと工夫するうち、いつのまにか仕事の話では問題なくコミュニケーションできるレベルになりました。

エンジニアリングの「匠」としての道を極めたい

工場はチームで動かすものですからリーダーとしての力は欠かせませんが、本来僕は個人プレーが好きなタイプ。そしてとにかく機械が好きなので、できればもう一度、エンジニアリングの仕事を極めてみたいと思っています。

エンジニアリングの面白さは、最新の機械に誰よりも早く触れられること。また、機械メーカーとのディスカッションを通じて、本来持っている以上の性能を引き出したり、こちらの提案で機械がよりよいものになったりするのも嬉しいですね。実際、我々の意見をもとにメーカーさんが新しい機械を開発し、それが別の工場でも使われているということもあるんですよ。

また、自分が今まで経験したさまざまな事例を後輩に教えたいという気持ちもあります。機械が好きな高専卒の皆さん、大いに歓迎しますよ!